「歯が痛くなってから」では遅い—アントラーズオーラルケアクリニックが挑む、予防医療と歯科DXの現在地

アントラーズオーラルケアクリニック

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「歯が痛くなってから」では遅い—アントラーズオーラルケアクリニックが挑む、予防医療と歯科DXの現在地

アントラーズオーラルケアクリニック

住所 茨城県
従業員数 9名
ユニット数 5台
開業年 2025年
導入時期 2025年9月

導入背景概要

課題 ハガキなどでのリコールによる、スタッフの労力の肥大化
解決策 AIメッセージによるリコールの促し
効果 「受付レス」を目指せる状態に

プロサッカークラブが生んだ“最初の一歩”——内覧会で見えた、地域からの確かな関心

ーー本日はお時間いただきありがとうございます。
まずは、昨年7月にスタートしたアントラーズオーラルケアクリニックについて、反響はいかがでしょうか。

山本千博先生(以下、山本先生): おかげさまで、かなり多くの方に来ていただいています。内覧会の時もそうだったんですが、「鹿島アントラーズ」のファンの方はもちろん、「試合はあまり行かないけど名前は知っている」という方にも興味を持っていただけました。

開院以降、つくばエリアは歯や口腔内に悩みを持っている方がとても多くて、「今通っている歯医者で良いのか」「セカンドオピニオンとして相談したい」という形で来院される方が増えています。今は、悩み相談や矯正相談など、初診の患者さまがかなり多いですね。

「相談だけでも来ていい」——歯科医院の常識を変える、予防医療という考え方

ーー悩み相談というのは、気軽に行ってもいいものなんでしょうか。

山本先生: もちろんです。
日本ではまだ「歯医者=痛くなってから行く場所」というイメージが強いですが、私たちは予防歯科・予防医療を大切にしています。

内覧会でもお伝えしましたが、何かトラブルが起きてから対処するのではなく、起きる前に防ぐ。その考え方をスタッフ全員がしっかり伝えてくれたことで、「それなら一度相談してみよう」と思ってもらえたんだと思います。

チーム力と、予防医療というスタンスが、地域の方に受け入れてもらえている実感があります。

ーーつくばの地域性と、クリニックのコンセプトの相性も良かったのでしょうか。

山本先生: すごく良かったと思います。
つくばは茨城の中でも人口増加率が高く、感度の高い方が多い地域です。予防医療や新しい取り組みは、そういった方に特に響きやすい。

新しい挑戦をする場所として、つくばはとても適した場所だったと感じています。

paylight Xとの出会いは「決済システム」から始まった——業界シェアの高さが、導入の後押しに

ーーここからはpaylight Xについて伺います。最初の導入は渋谷のクリニックでしたよね。

山本先生: 開業準備の中で、ディーラーさんから決済システムなどを紹介いただくことが多かったのですが、その中でカード端末や決済周りとしてpaylightのシステムを紹介いただきました。

歯科で開業されている先生ならわかると思うんですけど、歯科業界でのシェアはかなり高い。

それだけ使われているということは、それ相応のサービスだからこそみんな取り入れているんだろうな、という感覚があって、僕としては割と即決に近かったです。

その後、担当の方と話す中で、渋谷のクリニックでやっている「運動・栄養指導と口腔ケアを一体で提供する」という新しい取り組みに興味を持っていただいて。

お互いのビジョンである「健康寿命を延ばす」という方向性が近しいと感じたことが、関係が深まったきっかけでした。

目指したのは“受付レス”という未来ー人の手を減らし、医療の質を上げるために

ーー渋谷でもつくばでも、paylight Xを継続して使っていただいていますが、特に評価されているポイントはどこでしょうか。

山本先生: 大きくは「受付レス」を目指せる点ですね。
従来の歯科医院だと、例えばリコール(定期検診の案内)をハガキで送って、それが宛先不明で戻ってきたり、スタッフが根気強く手作業を続けたり、非効率な部分がどうしても多い。

スタッフの労力を減らしたい、というのはずっと思っていました。
もしそれが仕組み化できて、AIで回るようになれば業務効率も上がるし、スタッフの生産性も上がる。渋谷でも受付を本格的に作らない設計にして、いろんなシステムを比べたのですが、方向性として「人がやっていたことを技術で補っていく」という考え方が合っていると感じました。

最初のAI電話などは、患者さまから「人と話した方がいい」と言われるような場面もあって、トラブルがゼロではなかったのですが、使い続ける中でスムーズになっていきました。
御社側のサポートも手厚く、そこでどんどん成長していっている感覚があります。

使い続けることで見えた、paylight Xの真価

ーースタッフの方や患者さまの反応はいかがですか。

山本先生: リコールの促しが自動化されるのは、やっぱり非常に大きいです。
来院が空いてしまった方や、治療への意欲が少し薄れてしまった方にリマインドを送るのって、スタッフ管理だとどうしてもアプローチしきれない部分が出る。そこが自動で抜け漏れなくできるのは助かっています。

一方で、チャットで対応しきれないところをスタッフが対応する必要がある場面もあるので、AIの対応力の幅を広げていくのは課題だと思います。ただ、進歩が本当に早いので、今後、どんなクリニックにも対応できるように成長していくのではと感じています。

患者さま側の反応としては、賛否というほどではなく、ほぼ良い声をいただいています。
ただ、「電話してすぐ予約を取れるから電話の方が楽」という方もいらっしゃる。LINEでラリーするのが面倒という方も一定数います。

ただ20代、30代、40代くらいまでは抵抗なく使っていただけている印象です。
アナログな患者さまにも対応しやすいように、AIでんわの質問の質を上げるなど、そこが上がってくればさらに良くなると思っています。

それでも残る、リアルな課題——「機能が増える」ことと「使いこなす」ことの間で

ーー導入しながら、まだ課題もあると思います。プロダクトとして、いま感じている課題はどのあたりでしょうか。

山本先生: 機能がどんどん実装されていくのはありがたい一方で、スタッフが多少使いこなせていない部分がどうしても出てきます。ミーティングの時間は取っていただいていますが、初期導入の機能はルーティン化しているので、後から追加された機能は「押すだけ」であってもムラが出ることがある。

これはSCOグループ側というより、医院の仕組み化として根気強く必要性を伝えながら、スタッフに使ってもらう必要がある、という課題だと思っています。

ーー今後、特にこうなっていったら嬉しい、という期待はありますか。

山本先生: 僕がずっと言っているのは小さいことなんですけど、携帯(スマートフォン)で見れるようになることです。
今は院内のタブレットなど限られた環境でしか見れないので、出先でチャットが来たときに確認できないのが歯がゆい。

あと、サブカルテなども実装していただいていますが、最終的には、予約から決済、同意書管理まで、全部そのシステム1つで患者さま情報が完結する形が理想だと思っています。パノラマやデンタルなどの情報も含めて、「別のソフトを使う必要がない」状態までいけたら、非常に強いですよね。

そこを1つずつ実現していっていただけたら、という期待があります。

「ここまでやってもらっていいのか」と思うほど——導入後も続く、手厚いサポート体制

ーー導入時や運用時のメンバーの対応について、率直に評価を伺ってもよろしいでしょうか。

山本先生: 僕としては、たまに「こんなに対応してもらって大丈夫かな」って心配になるくらいです。時間を取っていただいたり、スタッフも分からないことがあれば電話やチャットで聞いたりして、グループも毎日稼働しているような感覚です。

対応も早いですし、トラブルがあったときのフォローもしていただける。
「これを全部のクリニックにやってるのかな」「時間足りてるかな」とこちらが心配してしまうくらい手厚いので、ありがたい限りです。

ーー今後、私たちがより良いサポートをしていく上で、期待されることはありますか。

山本先生: アップデート後にちゃんと利用できているかのフォローや、クリニックごとに「このスタイルならこの機能は不要」「これは入れた方が良い」といった、カスタムメイドの提案がより強くなると良いと思います。

全部のクリニックが全機能を使ってプラスになるわけではないので、問題点を抽出して、解決策となるサービスをマッチングする。
その提案力が上がると、スタッフもより質の高い人が育っていくと思います。

すべてのクリニックに、同じ正解はない ——医院ごとに最適化する“カスタムメイドDX”への期待

ーー渋谷とつくばでは患者さまの属性も異なると思います。paylight Xの使い分けはされていますか。

山本先生: 基本的な機能は同じですが、渋谷ではサブスクが多かったり、ホワイトニングや矯正など、治療というより“見た目の管理”で来院される方も多い。
なので、AI対応の振り幅として「この医院だとこういうパターン」と伝えて調整しています。

また、同じ予防医療でも、響く言葉が結構違います。渋谷だと“自己投資”という伝え方が合うし、つくばだと“安心感”の方が響く。
同じ言葉をそのまま使うのではなく、翻訳して伝えることをスタッフも意識しています。

今後、医院の特性や地域性、患者さまの属性がより汲み取れる形で、AIメッセージもカスタマイズできるとさらに良いと思います。

歯医者らしくない入り口から、オーラルケアへ — アントラーズオーラルケアクリニックが描く未来

ーー最後に、アントラーズオーラルケアクリニックとしての方向性や、患者さまに伝えたいことを伺いたいです。

山本先生: 名前の通り、スポーツと予防医療を掛け合わせた発信をし続けたいと思っています。
アンデルトとしても、歯医者らしくないことをやりながら、結果としてオーラルケアに興味を持ってもらう、というミッションでやっているので。

自分のやりたい行動をとっていたら、いつの間にか歯医者に通っていた。
それが理想です。

痛くなってから行く、トラブルがあってから行く、ではなく、
渋谷では“自己投資”、つくばでは“安心感”。
地域に根ざしながら、迷いなく利用できる信頼感と技術を提供していきたいと思っています。

「先生にとってpaylight Xとは?」— 最後の一言

ーーでは最後に。先生にとってpaylight Xとは、何でしょうか。

山本先生: アナログな歯科医院をデジタル化する、唯一の助け舟だと思っています。

ーーありがとうございます。とても印象的な一言でした。本日はありがとうございました。